5月は、一年中で最もさわやかな季節ではないでしょうか。

よく晴れた日などは、新緑が鮮やかで花も咲きほころび、とても清々しい気持ちになりますね。普段はインドア派でも、この時期だけはバーベキューやハイキングなどのアウトドアを楽しみたくなる人も多いのではないでしょうか。

新緑

そのため、5月はとても過ごしやすい季節と思われがちです。

しかし、この時期は季節の移り変わりで、身体に大きなストレスがかかりやすい時期でもあるのです。

5月と言えば衣替えの時期ですが、暑いのか寒いのかよくわからない日が結構あります。

もう必要ないかと思って冬物をしまったけれど、寒いので慌てて冬物を引っ張り出した、というのは多くの方が経験しているでしょう。

また、日中は暑いので薄着で出かけたけれど、夕方に冷え込んで寒くて仕方無かったということもよくある話です。一日の中で気温差があるので、長袖か半袖か、外出時に着るものは本当に困りますね。

そうした対策には、カーディガンなどの上着を携帯して、気温に応じて脱いだり着たりするのがベストなのですが、身体の中はそう簡単にはいきません。

身体の中で体温調節をする場所は「自律神経」です。

主に交感神経が脳の視床下部から指令を受けて、寒い時には体温を逃がさないように鳥肌を立てたりして、熱が逃げないように抑制しています。また、身体の中で熱を作り出して、体温を保とうとしてくれているのです。

逆に暑い時には、血管を拡げて余分な熱を外に放熱したり、汗を出して身体を冷却しようとします。このような働きを、交感神経が行っているのです。

そのため、暑かったり寒かったり気温の変動が激しいこの時期は、外的な要因のために交感神経が働きっぱなしになってしまい、気付かぬうちに身体にストレスをかけ続けているのです。

なんてこと

5月に、特に理由がないのに「身体がだるい」、「風邪っぽい」、「頭痛がする」などの症状が増加するのは、こうした外的な環境によるストレスの増加が大きな要因なのです。

何かしら、思い当たる事がある方は、それを確認するために良い方法があります。

首まわりや肩が、いつもより凝っていないか、確かめてみてください。

首には、自律神経の中枢があるのですが、交感神経が集まる場所は、首の付け根の星状神経節という場所です。

この場所を軽く押さえて、気持ちがいいと感じる人は、ストレスから首が凝っていると考えられます。

首は、脳と身体をつなぐ重要な場所で、首のこりは血液の循環や神経の伝達を阻害することが多いので、全身の不調につながるのです。

一年中で一番さわやかな季節が、一番苦痛な季節にならないようにするためには、体温調節を助けるための防寒防暑対策をこまめに行うこと。そして首の凝りを意識して取り除くことです。

首の凝りをスピーディーに緩和するためには、寝るだけ簡単ハンモックピローも参考にしながら、この時期を快適にお過ごしください。